パキポディウム・ラメレイとゲアイーの違い葉とトゲで見分ける

マダガスカル産の塊根植物が集まる温室コレクション
マダガスカル原産の塊根植物(パキポディウム等)が並ぶ温室コレクション。Photo: WeeJeeVee / CC BY-SA 4.0Wikimedia Commons
目次

まず結論:ひと目でわかる比較表

どちらも上へ伸びる樹木状のマダガスカル産パキポで姿は似ていますが、ラメレイは「幅広めの緑葉」と太い棘幹、ゲアイーは「細い灰緑色の葉」と銀灰色の幹で見分けられます。葉の色と幅を見れば一目で判別できるのが両者の最大の違いです。

比較項目パキポディウム・ラメレイパキポディウム・ゲアイー
学名Pachypodium lamerei(1899年 Drake 発表)Pachypodium geayi(1907年発表)
原産地マダガスカル南中部〜南部マダガスカル南西部
幅広めの緑葉細い灰緑色の葉、主脈が強光下でピンクに
トゲ・幹太い棘幹(太幹が主役)3〜4本の棘のまとまり、銀灰色の幹
樹形・サイズ感樹木状の大型パキポ、大株で全高100cm超の例も樹木状でラメレイより大型化、最終樹高4〜8m
夏に黄色い喉を持つ白花図鑑に記載なし
耐寒・育てやすさ5〜10℃。比較的丈夫だが光不足と過水で間伸びしやすい5〜10℃。明るい環境・排水性のある用土・冬はほぼ乾かす

パキポディウム・ラメレイとは

Pachypodium lamerei(パキポディウム・ラメレイ)の株姿。幹、葉、全体の形が分かる写真
パキポディウム・ラメレイ(Pachypodium lamerei)の株姿。Photo: nolandaull / CC-BY

パキポディウム・ラメレイは1899年に Drake が発表した、樹木状に伸びる大型パキポです。丸い塊根ではなく太い棘幹が主役で、幅広めの緑葉を展開します。夏には黄色い喉を持つ白花を咲かせ、比較的丈夫で育てやすい一方、光不足と過水で間伸びしやすい性質があります。流通では「ラメリー」「マダガスカルパーム」など表記が混在します。 ラメレイの詳しい図鑑はこちら

パキポディウム・ゲアイーとは

Pachypodium geayi(パキポディウム・ゲアイー)の株姿。幹、葉、全体の形が分かる写真
パキポディウム・ゲアイー(Pachypodium geayi)の株姿。Photo: amantedarmanin / CC-BY

パキポディウム・ゲアイーは1907年に発表され、Kew POWO でも accepted name として扱われる樹木状の大型種です。銀灰色の幹に、細い灰緑色の葉、強光下で明るいピンクになる主脈が組み合わさる端正なシルエットが魅力。トゲは3〜4本のまとまりで付き、最終樹高は4〜8mとラメレイよりさらに大型化します。明るい環境と排水性のある用土を好みます。 ゲアイーの詳しい図鑑はこちら

違い・見分け方のポイント

Pachypodium lamerei(パキポディウム・ラメレイ)の株姿。幹、葉、全体の形が分かる写真
ラメレイPachypodium lamerei
Pachypodium geayi(パキポディウム・ゲアイー)の株姿。幹、葉、全体の形が分かる写真
ゲアイーPachypodium geayi

見分けの決め手:ゲアイーは細い灰緑色の葉で主脈がピンク、葉裏は銀灰の微毛でざらつき、銀灰の幹に3〜4本のまとまったトゲ。ラメレイは幅広めの緑葉で幹は白っぽい。

  • 葉を見る: ラメレイは幅広めの緑葉、ゲアイーは細い灰緑色の葉。色と幅が最も分かりやすい決め手
  • 葉の主脈: ゲアイーは強光下で主脈が明るいピンクになる。ラメレイにはこの特徴の記載がない
  • 幹とトゲ: ラメレイは太い棘幹が主役、ゲアイーは銀灰色の幹に3〜4本のまとまったトゲ
  • サイズ感: 両種とも大型化するが、ゲアイーは最終樹高4〜8mとラメレイよりさらに大きく育つ

相場の目安(オークフリー集計)

Yahoo!オークション落札アーカイブ「オークフリー」の集計です(検索語一致の概算)。ラメレイとゲアイーの実勢を実データで確認できます。

品種中央値全期間 落札数
パキポディウム・ラメレイ¥1,500318件
パキポディウム・ゲアイー255件
出典: オークフリー(aucfree.com)/2021年1月〜2026年4月・各品種名一致の概算。「—」は落札明細から相場として示せる中央値を算出できない品種です。

結局どっちを選ぶ?

ラメレイが向く人:幅広の緑葉と太い棘幹のボリューム感を楽しみたい、丈夫で育てやすい王道パキポから始めたい人。
ゲアイーが向く人:銀灰色の幹と細い灰緑葉、ピンクの主脈が作る端正なシルエットを楽しみたいコレクター志向の人。

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よくある質問(FAQ)

Q. ラメレイとゲアイーの違いは何ですか?

最も分かりやすいのは葉です。ラメレイは幅広めの緑葉、ゲアイーは細い灰緑色の葉で、ゲアイーは強光下で主脈がピンクになります。幹もラメレイは太い棘幹、ゲアイーは銀灰色という違いがあります。

Q. ラメレイとゲアイーはどっちが育てやすいですか?

ラメレイは比較的丈夫で育てやすいとされますが、光不足と過水で間伸びしやすい点に注意します。ゲアイーは明るい環境・排水性のある用土・成長期の適度な水やり・冬はほぼ乾かす管理が基本で、どちらも冬は5〜10℃を保ちます。

Q. 葉以外で見分けるポイントはありますか?

幹とトゲが手がかりです。ラメレイは太い棘幹が主役、ゲアイーは銀灰色の幹に3〜4本のまとまったトゲが付きます。最終的なサイズもゲアイー(4〜8m)の方がより大型化します。

Q. ゲアイーはどこ原産の植物ですか?

ゲアイーはマダガスカル南西部原産です。ラメレイはマダガスカル南中部〜南部が原産で、どちらも同じマダガスカルの樹木状パキポディウムですが分布域が異なります。

柱状パキポディウム3種の見分け早見表

柱状に伸びる大型パキポディウム3種の早見表。ラメレイとゲアイーは共にマダガスカル・白花・パームツリー型で酷似し、最も確実な決め手は葉裏の毛(ゲアイーは銀灰の微毛、ラメレイは無毛)。光堂は南ア〜ナミビア産で姿が大きく異なります。各カードをタップで図鑑へ。

※ ラメレイとゲアイーは共に白花(喉が黄色)で花では区別できません。最も確実なのは葉裏の毛=ゲアイーは銀灰の微毛でざらつき、ラメレイは無毛で平滑。光堂のみ南アフリカ〜ナミビア産で、いぼ状の幹・綿毛で波打つ葉・北へ傾く頂部により明確に分かれます。

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