パキポディウム全種類一覧図鑑まとめ【2026年版】

パキポディウム属(Pachypodium)はマダガスカル・南アフリカ原産の多肉植物で、流通している主な種は20種類ほど。属名の意味は「太い足」(ギリシャ語 pachys + podion)。国内で最もよく流通するのはグラキリス・ラメレイ・恵比寿笑い(ブレビカウレ)の3種です。


目次

パキポディウム全種類の難易度別一覧

初心者向け(育てやすい・流通量が多い)

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種名通称特徴記事リンク
P. lamereiパキポディウム・ラメレイ最も流通量が多い入門種。白い幹と白花詳細記事
P. geayiパキポディウム・ゲアイーラメレイに似るが灰色のベルベット状幹。赤い葉脈詳細記事
P. rosulatumパキポディウム・ロスラーツムコンパクトな株形・黄花詳細記事
P. horombenseパキポディウム・ホロンベンセロスラーツムに近縁・丸みある塊茎詳細記事

中級者向け(管理のコツが必要)

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種名通称特徴記事リンク
P. graciliusパキポディウム・グラキリス最人気種。丸いボールのような塊茎詳細記事
P. brevicaule恵比寿笑い扁平な塊茎・黄花。低温と過湿に弱い詳細記事
P. densicaule恵比寿大黒グラキリスと恵比寿笑いの自然交配種説あり詳細記事
P. baroniiパキポディウム・バロニー赤い花が特徴・属内では珍しい赤花詳細記事
P. windsoriiパキポディウム・ウィンゾリー赤花・マダガスカル北部固有詳細記事

上級者・コレクター向け(希少・管理が難しい)

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種名通称特徴記事リンク
P. inopinatumパキポディウム・イノピナツム高山種・涼しい環境を好む詳細記事
P. eburneumパキポディウム・エブレネウム象牙色の棘・マダガスカル固有詳細記事
P. ambongenseパキポディウム・アンボンゲンセ希少種・入手難詳細記事
P. decaryiパキポディウム・デカリー螺旋状に並ぶ葉が個性的詳細記事
P. saundersiiパキポディウム・サンデルシー南アフリカ産・白花・根型
P. succulentumパキポディウム・サクレンタム根塊型・流通が増えている詳細記事

種類の選び方:目的別おすすめ

「最初の1株」を選ぶなら

ラメレイP. lamerei)がベストです。理由は:

ラメレイ(Pachypodium lamerei)の補足写真。本文で紹介している内容を別角度の写真で確認
ラメレイ 本文で紹介している内容を別角度の写真で確認 パキポディウム・ラメレイ(Pachypodium lamerei)の株姿。 Photo: nolandaull / CC-BY
ゲアイー(Pachypodium geayi)の補足写真。本文で紹介している内容を別角度の写真で確認
ゲアイー 本文で紹介している内容を別角度の写真で確認 パキポディウム・ゲアイー(Pachypodium geayi)の株姿。 Photo: amantedarmanin / CC-BY
  • 全種の中で最も安価(500円〜)
  • 夏型で管理がシンプル
  • 白い幹と白花という「パキポディウムらしさ」を十分に体験できる

詳しくは初心者向け塊根植物おすすめ10選を参照してください。

「最も人気・価値が高い種」なら

グラキリスP. gracilius)。球形の塊茎が美しく、コレクター需要が高い。大型個体は数万〜十数万円になることも。ただし、人気に乗じた品質の悪い株も多く出回っているため、購入先の選定が重要です。

「花を楽しみたい」なら

赤花を咲かせるバロニーP. baronii)またはウィンゾリーP. windsorii)。珍しい赤花系パキポディウムとして、育てて開花した時の達成感が大きい。

「コンパクトに育てたい」なら

恵比寿笑いP. brevicaule)。扁平で大きくなりにくく、省スペースで育てられる。ただし低温と過湿に敏感なため、冬管理に注意が必要。


パキポディウムの共通育て方

すべての種に共通する基本管理:

項目内容
日照直射日光6時間以上(夏型は特に重要)
水やり春〜秋は土が乾いたら充分に。冬は落葉後ほぼ断水
最低気温5℃以上(種により異なる。恵比寿笑いは10℃推奨)
用土硬質赤玉土4:軽石3:鹿沼土2:くん炭1(用土ガイド参照)
CITES多くはApp. II。アンボンゲンセ・バロニー・デカリー・ウィンゾリーはApp. I(希少種)

冬の管理詳細は塊根植物の冬越し管理を参照してください。


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グラキリス・ラメレイ・恵比寿笑いの3種比較

ラメレイ(Pachypodium lamerei)の補足写真。本文で紹介している内容を別角度の写真で確認
ラメレイ 本文で紹介している内容を別角度の写真で確認 パキポディウム・ラメレイ(Pachypodium lamerei)の株姿。 Photo: artemito / CC0
ゲアイー(Pachypodium geayi)の補足写真。本文で紹介している内容を別角度の写真で確認
ゲアイー 本文で紹介している内容を別角度の写真で確認 パキポディウム・ゲアイー(Pachypodium geayi)の株姿。 Photo: martin_ingemansson / CC-BY
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比較項目グラキリスラメレイ恵比寿笑い
塊茎の形球形〜卵形細長い円柱扁平な塊
花色黄花白花黄花
成長速度遅い速い遅い
難易度中〜難
価格高い安い中程度
初心者向き

2種ずつのより詳しい見分けは、ラメレイとゲアイーの違い・見分け方グラキリスと恵比寿大黒の違い・見分け方もあわせてどうぞ。


Aucfree落札データで見る相場と流通量

Yahoo!オークションの落札アーカイブ(Aucfree, 2021/01〜2026/04)から、パキポディウム各種の全期間の落札価格の中央値5年間の落札数(流通量の目安)を一覧にしました。価格は実生の小〜中株が中心で、良型・大株・現地球・発根済みは数万〜数十万円と幅があります。相場感や品種選びの参考にどうぞ。各品種名から個別図鑑(育て方・高額落札Top3)に進めます。

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品種価格帯(中央値)5年落札数(流通量)
サンデルシー678件
イノピナツム¥8,9104,496件
グラキリス¥9,19194,501件
ゲアイー255件
流通少
ウィンゾリー¥5,00012,016件
ビスピノーサム2,048件
アンボンゲンセ¥5,2506,222件
エブレネウム¥2,7095,571件
光堂1,531件
バロニー¥2,3003,087件
デンシカウレ¥1,7005,743件
デカリー¥4,000756件
デンシフローラム2,829件
マカイエンセ8,944件
ロスラーツム¥1,6501,341件
ブレビカウレ¥2,1205,477件
ラメレイ¥1,500318件
流通少
サクレンタム909件
流通少
ホロンベンセ¥2,3003,565件
※ 中央値は 2021/01〜2026/04 の落札明細から算出した全期間値です(「—」は明細が足りず中央値を出せない品種)。Aucfree検索結果の概算で、複数株・斑入り・鉢・由来による上乗せは補正していません。価格保証や購入推奨ではなく、相場感を掴むための参考データです。
STORE CHECK
各モールでパキポディウムの相場・在庫を見比べる
同じサイズ帯でAmazon・楽天・メルカリの価格と株姿を見比べると、パキポディウムの現実的な相場感がつかめます。実生の小〜中株なら手が届く価格帯から選べます。

💡 相場の背景はなぜ塊根植物は高いのか(高くなる理由)、安全な入手先は塊根植物はどこで買う?購入先6つを比較で詳しく解説しています。

原産地と系統でわかるパキポディウムの全体像

パキポディウムは、産地で大きくマダガスカル産アフリカ大陸産に分かれます。園芸で流通する多くはマダガスカル産で、丸い塊根やボトル型の樹形はこのグループに集中しています。さらにマダガスカル産の中には、グラキリスを含むロスラーツム(ロスラツム)複合群という近縁のまとまりがあり、姿が似て混同されやすいのが特徴です。全体像を産地・系統でつかむと、名前の似た品種の関係が整理できます。

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産地グループ主な品種特徴
マダガスカル産
14種
グラキリス/ロスラーツム/ラメレイ/ゲアイー/恵比寿笑い(ブレビカウレ)/ホロンベンセ/デンシフローラム/エブレネウム/イノピナツム/マカイエンセ/デカリー/アンボンゲンセ/バロニー/ウィンゾリー塊根・ボトル型が多く、園芸流通の中心。丸い塊根種の大半がここに含まれる。
アフリカ大陸産
4種
ビスピノーサム/光堂(ナマクアナム)/白馬城(サンデルシー)/サクレンタム南アフリカ〜ナミビアの乾燥地に自生。細身の幹や筒状花など、マダガスカル産と趣が異なる。
園芸交配種
1種
恵比寿大黒(デンシカウレ)デンシフローラム×ブレビカウレの交配で、自生地は持たない。丸く盛り上がるドーム状。

ロスラーツム複合群:グラキリス・ホロンベンセ・イノピナツム・エブレネウム・マカイエンセは、ロスラーツム(Pachypodium rosulatum)の変種・亜種として記載された経緯を持つ、姿のよく似た近縁グループです(分類はPlants of the World Online〈Kew〉に準拠)。学名に付く var.(変種)や subsp.(亜種)は、この近い血縁関係を示す記号です。丸い塊根で姿が似るのはこのためで、見分けは丸い塊根パキポディウムの見分け早見表が便利です。

希少種とワシントン条約(CITES):パキポディウムは国際的に保護されており、なかでもアンボンゲンセ・バロニー・デカリー・ウィンゾリーは取引が特に厳しく規制される附属書Iに掲載される希少種です(その他の多くは附属書II)。入手時は栽培由来・国内流通・販売者の説明を必ず確認してください。

花の色で選ぶパキポディウム

パキポディウムは黄花が多数派ですが、白花や、属内では珍しい赤花もあります。花色は品種選びの好みの軸になるだけでなく、姿の似た種を見分ける手がかりにもなります(花色は各品種の図鑑記事の記載に基づきます)。

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花色品種
黄花
7種・最も多い
恵比寿笑い(ブレビカウレ)/グラキリス/ロスラーツム/ホロンベンセ/デンシフローラム/マカイエンセ/恵比寿大黒(デンシカウレ)
白花
6種
ラメレイ/アンボンゲンセ/デカリー/エブレネウム/イノピナツム/白馬城(サンデルシー)
赤花
2種・属内では希少
バロニー/ウィンゾリー
中間色ほか
3種
ビスピノーサム(紫〜ピンク)/サクレンタム(白〜淡ピンク)/光堂(ナマクアナム/内側が赤・外側が黄緑の筒状花)
※ ゲアイーは花より、銀灰色で金属光沢のある柱状の幹の姿を楽しむ種です(本一覧では花色を割愛)。花色は栽培環境や個体で幅が出ることがあります。

赤花のバロニー・ウィンゾリーの見分けは赤花・白花パキポディウム3種の見分け早見表、黄花で丸い塊根種は丸い塊根パキポディウムの見分け早見表で、それぞれ花色・樹形から確認できます。

丸い塊根パキポディウムの見分け早見表

グラキリス・ロスラーツム・恵比寿笑いなど、丸い塊根に黄花のパキポディウムは姿が似て混同されがち。花色・塊根の形・サイズで見分けられるよう、POWO等の一次情報をもとに7種を一覧にしました。各カードをタップすると、その品種の図鑑(相場・育て方・見分け方)へ進めます。

※ サイズは原産地の大型株の目安で、栽培株・実生苗はこれより小さくなります。分類はPlants of the World Online(Kew)に準拠。

品種別の見分け早見表

似た品種が多いグループは、花色・塊根の形・サイズで一覧比較できる早見表にまとめています。気になるグループから見分け方を確認できます。

よくある質問(FAQ)

Q. パキポディウムは何種類ある?

記事では日本で入手しやすい主要種を20種以上、一覧で解説しています。属全体ではさらに多くの種が知られますが、流通の中心はグラキリス・ロスラーツム・ラメレイなどです。

Q. パキポディウムの花は何色?

白花(ラメレイ)、黄花(ロスラーツム・恵比寿笑い・グラキリス)、赤花(バロニー・ウィンゾリー)があり、赤花は属内では珍しいタイプだと本文で解説しています。

Q. 初心者におすすめのパキポディウムは?

本文は最初の1株にラメレイを推奨しています(最も安価で夏型・管理がシンプル)。ほかにゲアイー・ロスラーツム・ホロンベンセも育てやすい種として挙げています。

Q. パキポディウムはなぜ高い?相場は?

種類とサイズで幅が大きく、小苗は数千円から、大型の整形株は数万〜十数万円になることもあります。高価な背景には成長の遅さや輸入規制があり、詳しくは「塊根植物はなぜ高い」で解説しています。

Q. パキポディウムの種類はどこで見分ける?

幹の色と質感(ゲアイーは灰色のベルベット状)、棘の色(エブレネウムは象牙色)、花色、葉の並び方(デカリーは螺旋状)、塊根の形などで見分けると本文で解説しています。

🔍 塊根植物の相場データ2026(価格帯と流通量)を見る

赤花・白花パキポディウム3種の見分け早見表

まとめ

  • パキポディウムには20種以上の品種があり、難易度は大きく異なる
  • 初心者の最初の1株はラメレイがおすすめ
  • 最人気・コレクター価値が高いのはグラキリス
  • 多くの種がCITES附属書IIに掲載。アンボンゲンセ・バロニー・デカリー・ウィンゾリーは附属書I(ワシントン条約対象の希少種)
  • 基本的な育て方は全種共通(夏型・断水越冬・直射日光必須)

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